bukidartsのブログ

好き勝手にテキトーなことを書いている

五社協定とは?

五社協定とは、日本の大手映画会社5社(松竹、東宝大映、新東宝東映)が取り決めた専属監督・俳優らに関する協定のことです。1953年に調印され1971年ごろに自然消滅するまで続いておりました。自分の会社の専属監督や専属俳優が他社に引き抜かれないようにするのた目的です。この期間は、基本的には各社の専属監督や専属俳優は自分のところの映画にしか出ておりません。
僕含め、最近の人が古い映画を観ると必ず気になると思います。昔の映画の概要説明を観ていると、オールスターと書いてあるものがあります。オールスターなんだから、有名どころの俳優が全部出ているかというとそうではありません。例えば、昭和の大スター石原裕次郎さんは日活です。石原さんが出演しているオールスター作品は基本的には日活の役者さんしか出てきません。※一部例外があるかもしれません。世界のミフネこと三船敏郎さんは東宝高倉健さんは東映勝新太郎さんは大映です。

僕の好きな俳優の仲代達矢さんはその例外で、この時代では珍しいフリーランスでした。映画会社に所属するメリットは報酬の高さでデメリットは他社の映画に出れないことです。仲代さんは、会社のために自由を捨てるっていうのが嫌だったようで、フリーランスにしたようです。この辺の詳しい話は仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版 (文春文庫)が詳しいです。

今現在は、五社協定のようなものは独占禁止法に抵触するため、そういった制約はありません。従って、昔はそうだったんだなぁくらいの予備知識として知っておいてください。

現実的な問題としては、Amazonプライムビデオの有料チャンネルがそれぞれ分かれていることくらいです(笑)